ARM Forum 2009 テクニカルセッションメモ
テクニカルセッションのメモ
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■ T4-3 「Androidが変える組込みシステム」
Open Embedded Software Foundation(OESF) 代表理事 三浦雅孝氏
日本の社団法人だがワールドワイドに活動している
● iPhone vs Android
(共通)
・キャリアの壁を破壊
いままではキャリア主導で仕様が決まっていた。
・新たなAP流通市場
i)AppStore :2009年5月に 1億ダウンロード達成(もうすぐ2億に届く)、同一アプリケーションが全世界に流通する
※従来はGPS取得にしても、各キャリアごとに開発方法がことなっていた→APIが統一
A)AndroidMarket :すでに数万件のアプリが提供されている
・クラウドサービス
i)MobileMe
A)GoogleApps
(Androidの特徴)
・ハードウェアの壁を打破
各メーカーからハードウェアが出荷されている
・オープンソース(Apache2.0ライセンス。改修してもソース公開の必要はない。ロイヤリティフリー)
モバイル以外のデジタル製品へも展開できる。
● 現在のAndroid端末
発売予定も含め10機種以上
HTC(Docomoで採用),Sumsong,LG,Motorola,SonyEricsonなどもともと携帯電話に参集していたメーカー以外に、DELLやLenovo,Aces,Philips他など参入
従来は携帯市場への参入は厳しかったが、いままで参入できなかったPCメーカーなども参入している。あたらしいプレーヤーの参入。
● 組み込みシステムに求められること
「標準化」と「差別化」
「ECO System」の構築
Javaで開発可能であることから、生産性が高い。既存の高効率で開発できる環境を利用できる。
※組み込みシステムのプロジェクト費用の内約:ソフトウェア開発が 61.9% で最大
※現状の組み込みシステムでの言語。Cが65.5% , C++ 19.0% , Java 1.6%
↓
AndroidはJavaで開発できる(dalvik)
UIはJavaで十分なパフォーマンスが動くようになってきている。
● なぜAndroidなのか
・Androidはアプリケーションフレームワークをもっている
Web,OpenGLなど
ケータイ電話関連の共通要素(電話、アドレス帳)
電話機能も含め、統合化されており、フレームワークからの利用も容易
・Javaにより開発も可能
既存のJavaのライブラリの利用も可能
・Linuxベース/オープンソース
オープンソースの資産を利用できる
コミュニティのノウハウが活用できる
・期待される携帯電話市場
対応端末の開発も活発。高い成長が見込める
STBなどにもAndroidが利用されるようになれば、ここでも動作可能
・世界標準のプラットフォーム
● クラウド端末
さまざまな端末に組み込まれることから、どこでもクラウドの情報を利用できる
・デジタルフォトフレームのような
・STB
・例)ホテル用のコントロール端末(空調やホテル内電話)に、Androidを搭載したものが発表された
・ビジネスフォン
例)受注端末としてのアプリを電話上に搭載することを提案
(表をもとに説明)
特徴
・LibcはGoogleがApahce2.0ライセンスで書き直している。
・JavaVMは、dalvik。互換性は高い。従来のスタック型VMではなく、レジスタマシンなVMでARMプロセッサに最適化されている。
● OESF Embedded Master
拡張機能を独自開発している(Blueberry)
来年の2月に成果物をオープンにしてく予定。
・IP Phone , Digital TV , Multimedia , DLNA , BlueTooth , Remote Contol , Network , UI , Devices ...
OS→ChromOS
モバイルOS→Android
組み込みOS→OESF EM
● 採用例
Android搭載TV
Android搭載リモコン
Android搭載タッチパネルデバイス
Android搭載STB ※メニューは拡張している
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● OESFの活動(Open Embedded Software Foundation)
・ベンダーを超えた共通開発プロジェクト
・各業種、機器を対象とする
・WG
・今後は東アジアを中心に展開
(参加企業、50社以上)
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■ T5-4 「モバイルにおけるグラフィックス技術の動向とACCESSの取り組み」
?ACCESS
プラットフォーム課 プロダクトマーケティング シニアマネージャー 今井 正徳氏
ACCESSでのグラフィック技術の活用を元に解説
端末機器メーカーが、グラフィック技術を活用する場合の指針になれば
● ACCESSの現状
本社、日本。開発、営業部門ともグローバル展開。国内500人、全世界で1600人。
事業
プラットフォーム:AccessLinux , ネットワーク
アプリケーション:NetFront Browser , デコメールなどのメールアプリ、ワンセグデータ通信用のブラウザ
メディア:電子書籍など(bookers)、東京カレンダー(情報誌)
NetFrontシリーズ搭載機種
・1899機種、8億台(ケータイ6.9億台、他にデジタルTV アクトビラに搭載、Kindleのブラウザなど、デジカメのUI)
● モバイルグラフィック路連度の4つのドライバー
・ユーザーニーズ
「UX」ユーザーエクスペリエンス →クールであること→直感的、快適、つかいやすい
「WOW Effect」の追求
UXの具術要素)高速スクロール、拡大縮小、サムネイル、トラジション、3D、アンチエリアス・・・ →技術だけあつめても無意味、最適なUX設計のためのフレームワークが必要
iPhone vs Android。UXがユーザーへの魅力を左右する。
・製品カテゴリの拡大
従来はUIが重視されていなかった分野へもニーズが
情報家電、eBook,DSC,DPF
大画面、高解像度化→グラフィック処理負荷増大
HWプラットフォーム多様化→移植性、流用性が重要
・技術のレディネス
PC技術のモバイルへの移植が進む
組み込みプロセッサ、グラフィックアクセラレーションの強化進む
※携帯のブラウザでもPC同様の機能が要求されれる(Flash10 , JacaScript , HTML5)
ブラウザはアプリケーションプラットフォーム化してきている
※ハードウェアのパフォーマンスも向上。CPUはOMAP(ARM DualCore)、Maliグラフィックチップ、OpenGL ES,Oepn VGなどの搭載。ハードウェアのアクセラレーションを活かしていく必要がある。
・通信インフラの進化
LTEの登場。高速(DL100Mbps)、高レスポンス
→クラウドサービスの進化
→Webアプリでできることの拡大。端末は表示デバイス化していく→グラフィック能力が重要
→処理能力は端末の機能にしばられず、無限の処理能力・容量をもつ(サーバ側)
→端末側の対応。JavaScriptベースでのWebRuntime ,
ネイティブアプリ(電話帳)との連携→「BONDI API」JavaScriptからのネイティブアプリアクセスAPI , 「JIL API」オペレーター主導で策定されている同様のAPI
● ACCESSのグラフィック技術への取り組み
・NetFront Browser
ブラウザをアプリの実行環境とする流れに対応
→OpenGL ES/Open VGに対応したHALを用意して標準化
→JavaScript高速化、HTML5対応
従来はHWのアクセラレーションが活用できなかったことが多かったが今後は活用が必須→APIを用意
・ACCESS Linux
デジタル機器向けLinux
・Linuxの上のレイヤーに、組み込み機器向けのミドルウェア
・デジタルプレイヤーやPIMなどのアプリケーション
・ウィジット、Java、Flash,GarnetOSなどのランタイム環境
特徴
・Limoなどの標準に対応
・ALP Advances UI FW→UI開発用のフレームワーク
→ハードウェア機能を活用するライブラリ、アプリ間連携、UIティストの統一、ローエンドからハイエンドまでターゲットにあわせた対応、Activiy
採用例
・ELSE (Embleze Mobileとの共同開発したモバイルプラットフォーム)
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■「Adobe SystemsのOpen Screen ProjectのARMとの協業と今後について」
アドビシステムズ株式会社 プラットフォームビジネスユニット アジアパシフィック・ジャパン ディレクター 菊地 明弘
● Flashプレイヤーの普及率
PC上での普及率:99%
Web上のビデオ:80%
カジュアルゲーム:70%
Flash10の普及率、87%
新バージョン提供後の、普及速度はかなり早い
(800万ダウンロード/day)
PC以外に、STB、ゲーム機などのデバイス上でも動くようになっている
最近の流れ「Contextual Application」→各デバイスで一貫性のあるアプリ
→デバイスを意識しながら、最適なアプリケーションの動きをする(ローカル、ネット接続の状態変化を検地して動きを変える)
開発で意識していること
・ RIA
・クラウド
・Runtime
↓
● The Open Screen Project
→Singuler experience , Multiple Devices
→Adobeはツールカンパニーである
→コンテンツ・アプリケーションの流通をAdobeとしてもサポートしていく
→(モバイル向け)Flash LITE (現状の3.0は,Flash8相当だった)
→モバイルデバイスも含め統一した機能のFlashPlayerを提供する
→携帯端末への搭載にロイヤリティが必要だった→無料とする(Adobeの目的に合致する条件を満たすパートナー向け)
→FlashPlayer/AIRの最新ver.を搭載してもらう。verupしたら、端末のFlashもアップデートできるようにする
→各デバイスで一環した環境を提供する
ロイヤリティフリー戦略
・PCではクライアントを大量にフリー提供して、デファクト化。製作ツールで収益を得るモデル
↓
・携帯向けでも同様の戦略をとり
(パートナー(50社程度例示):ARM筆頭にチップメーカー、デバイスメーカー、コンテンツメーカー)
Adobe,Nokiaで、計$10Mのファンド→コンテスト開催など
プラットフォーム
・Flash : Webブラウザのプラグイン
・Air : スタンドアローンアプリ
→ブラウザ未使用時の通知に利用されることが多い
● FlashPlayer 10.1
・OpenScrennProject下でのはじめてのランタイム
・携帯デバイスを強く意識
・HWグラフィック、オーディオ、ビデオアクセラレーション
・メモリー、CPUマネージメント最適化、SleepMode
・マルチタッチ、ジェスチャー、センサー(加速度センサーなど)、スクリーン向き、携帯向け文字入力
・OS,CPU移植性
・PC上でできていたアプリがFlashによりモバイル上でも実現するようになる。高解像度ビデオ、ゲーム。
・対応OS
(Windows7,OSX,WindowsMobile,Andloide,Palm Web OS
・UpperTiarDevices(高性能携帯 600Mhz以上のCPU)に搭載していく
※それ以下の低機能のデヴァイスには、Flash Embedded(Flash Lite4)を搭載していく
● AIR
・普及率
ランタイム:2億ダウンロード
開発ツール:2百万ダウンロード
※PC向け。ケータイ向けは現在開発中 (2010末ごろリリース)
・利用例
・SNSの通知アプリ
・会社名入りのブランディングアプリ
・ドラッグ&ドロップ、ローカルファイルアクセスを利用したネイティブと連携したアプリ
● Flashの強み
・Web上のビデオは、Flashが80%以上
・携帯向けのアプリに、AIRを活用できる
・100万人以上のFlashデザイナー、開発者
・互換性のあるどこにでもあるプラットフォームとして活用できる、各種デバイスに搭載される
・Adobe CS5では、FlashからiPhone用アプリを作成できる
● ARMとの協業
デバイスに最適化したプレイヤーを提供していく必要がある
ARMとの開発協力
・Codec最適化
・OpenGL最適化
・Software Render,HW Render
・Tamarin Central JIT
・電力消費
など
懇親会
品川県麦酒
かんぱい
「Interface」ARMマイコン基板アプリケーション制作コンテストの表彰式
おめでとうございます。
NetWalkerも持って行ったヨ
さて帰りましょう。
(いろいろ)
おつかれさまでした!
粗品にケシポンいただきました。いろいろなかったことにできます。