Minolta XD+MD50mm/F1.4 お迎え

STATUS: 故障中x2


 ふふふっ。ついに、XDを入手しました。
 XD機はミノルタのMF一眼レフの最高峰となる機種ですよ〜。
 1977〜1982年まで生産。ライカR4〜R7のベースになった機種でもあります(微妙に権威主義な受け売り)。


 きまぐれで、ジャンクのAUTO ROKKOR-PF 55mm/F1.8を買ってから、こいつを取り付けるボディが欲しいという理由でMF機に興味を持ちました。
 で、「ミノルタカメラのすべて」などを参考に調べてたのですが、最初は最終機種であるX-700が機能的に上なのかと思ったら、この辺は入門・廉価機種なのですね。プロ仕様のフラグシップ機X-1もあるけど、これはちょっと古すぎかと思う。
 こうなるとXDが一番機能が充実しているし作りも良い。
 AEは、絞り優先とシャッター速度優先の両方が使えるんですよ。現代のカメラと変わんない(測光は中央重点測光なのかな。スポット厨の漏れにはちと残念だけど)。


 それからというもの中古カメラ屋にいっては、XD無いかな〜と探してたのですが、先週の土曜日銀座に寿司を食べに行ったついでに寄った中古カメラ屋(清水商会)で掘り出し物をみつけてしまいました。
 ボディ(黒)+50mm/F1.4のレンズ(MD ROKKOR 50mm 1:1.4)+MC SKYLIGHTフィルタセットで、16,800円(委託品)。これは激安!
 早速次の日買って来ました。
 状態を見ると落としたらしくボディの角に小さなへこみがあるのとボディの皮がへたり気味、レンズは細かい傷が多いといった外観上の問題はありましたが、機能には影響ないようです。シャッタースピード買えてシャッター切ってみたり、AE試してみましたが正常に動いているようでした。
 動作試験でファインダー覗きましたが、異次元の見易さでした。MF機あなどれません。AFいらないじゃん(いいすぎ)。


 で、早速ひよこ家に自慢しに持っていきました(ぉ
 呑みながら弄繰り回してましたが、シャッターのフィーリングや音、ダイヤルや各レバーの感触は最高です。しかも絞りリングで絞り調整できるよ!ってあたりまえ?
 ファインダーの見え具合も気持ち良いです。MFはとてもやりやすくて上手くなった気分です。
 フォーカシングスクリーンは、スプリットマイクロプリズムと思われるものです。中央の丸い部分が上下分割されてて、ピントが合うと左右にずれていた映像がぴったり合わさるというやつ。あと、その周りの円周はピントが合うとモアレが消えてわかるというやつ。この辺は原理はわからんが便利。その外周は普通のマット面。マット面もピントが合った状態がはっきりわかります。
 あと倍率100%なのかな。右目はファインダー、左眼はそのままボディのわきから風景を見るとそのまま境界なく同じ大きさでみえるんだけど。


 いろいろ細かくみていくと、AEやシャッター速度制御?は電子制御だけど、他はほとんどメカ制御なんですね。メカというよりカラクリって感じ。
 カラクリさ加減を列挙すると


・フィルムの巻き上げは手動(まあこれは当然。モータードライブで自動巻き上げも出来る)。
・フィルムカウンターは数字の書かれた円盤が回る
・レンズの絞りはレバーでボディに伝達される(最大絞りにするともう一つのレバーからも伝達される)
・絞りの開放・実絞りはボディからレバーで伝達される
・絞りプレビューボタンもボタンがレバーで連動していてレンズに伝達される
アイピースシャッターはばねが効いててシャカッと開閉
・セルフタイマーはレバーは回すとゼンマイで駆動
・レリーズケーブルもメカ式です。これあこがれてたんだよね〜


 この辺までは知識としては知ってたけどファインダーの中はびっくりですよ〜
・シャッター速度のダイヤル回すと、ファインダー内でも文字盤が回る
・しかもAEモードをA(絞り優先)にすると板がスライドしてきて文字盤が隠れる!
・右側にAE用のシャッタースピード目盛り(各シャッタースピードが書いてあって、設定値横にLEDが光る)があるんだけど、AEモードのダイアルをS(シャッター速度優先)にあわせると、カシャンと絞りの目盛りに切り替わる。
・絞り値は、ファインダーの前に小さな窓が空いていてレンズの絞り環の文字が見えるようになってる


 いやーここまでファインダー内にギミックが詰め込まれているとは思いませんでした。特にAE用目盛りの切り替わりはびっくりしました。
 この辺は実機触ってみないとわからないですね。


 AE(絞り優先)でのシャッター速度の表示は、目盛りの横にLEDが光る方式なので、いまのAF機よりみやすいかもしれません。シャッターボタン半押しで動きます。マニュアル露出の場合も参考値として表示されるので便利です。
 シャッター速度優先時の表示も同様(目盛りは絞りに切り替わる)ですが、絞りリングを動かしても表示が変わるのは何故? 絞りは開放にしとけば、撮影時に勝手に絞ってくれるのかな(追記:最大絞りにしとけばいいのですね。レンズのあのレバーはそのためのものだったのか)。
 電子制御系は、あとISO感度と露出補正のダイアルが左側の巻き戻しクランクと同軸にあります。それぞれロック機構がちゃんとあります。ISO感度(あ、表記がASAだ)は、12〜3600、露出補正は、-2,-1,0,+1,+2です。


 レンズも金属製でまさにレンズという感じ(?)。文字にも全部墨入れしてあって鮮やかです。中古カメラ屋さんに並ぶ、あのカッコイイレンズ群が使えると思うと嬉しくなってしまいます(危険危険)。


 と、MF機マンセーモードになって「おまえらMF機使ったことあるか〜?MFは基本だよ基本」と言いつつ、フィルム(NEOPAN 100持っていった)入れてみようとしたら裏蓋の開け方がわからない…。ごめんなさいMF機はじめてです。
 しかし、さすがはひよこ家、カメラに詳しい某氏がいたので教えてもらいました。巻き戻しハンドルを引き上げるとロックが外れるのですね。
 で、蓋があいたところでフィルムを装填しようとすると、なんか様子が変です。
 あの〜フィルムの先端、どこにひっかけたらいいんですか〜?
 またまた先生に教えを請うことに。リールの爪に引っ掛けて、巻き上げるのですね。で、巻き戻しレバーでたるみを確認と。自分で出来るだろか。
 あと、巻き戻しロック機構があって、底のボタンを押すと解除されることも教えてもらいました。
 ひよこ家行かなかったら、家でうんうん悩んでるところでした。先生方ありがとうございます。


 記念すべきファーストショットとして、きゅうさんの澄香ちゃんを撮らせてもらいました。現像できたら持っていきますね。


# 素人なので突込みどころ多数だと思います。変なところはご指摘ください。m(_ _)m