GoogleがSNS向け共通API策定。mixiも対応するのか


Google、SNS向け共通APIでFacebookに対抗 (IT media)


 SNSサービスは外部のプログラムからSNSの機能を呼び出したりするようなAPIをもたないサービスが多かったと思います。
 APIが無いとたとえば、新着日記を自動的に取得したりメッセージの読み書きを外部アプリでやったりといったことをするには、いままでブラウザの挙動を再現したクライアントプログラムを作ってアクセスし、受け取ったHTMLを解析する必要があります。
 この方法でも面倒ながら実現可能ですが、SNSサービスでデザインがリニューアルされたり日々のバージョンアップでHTMLまでかわってしまいプログラムの修正が必要になります。
 いま僕はmixiへの日記転送ツール作っているわけですが、APIがないばっかりにこのような面倒な処理を書いているわけです(ライブラリ群があるのでもうちょっと楽だけど)。


 API(外部プログラムとのやり取りをするインターフェース)がちゃんと決まっていれば、サイトのデザインがかわろうが機能が追加されようが、APIにのっとって処理をすればいままでどおりにSNS内の情報にアクセスできるようになります。もちろん、APIの仕様はプログラムで処理しやすいものになっているので、いままでのようにHTMLを解析するような手間も省けます。


 アメリカではSNSサービス「Facebook」がAPIを公開することでなかり成功しているらしいです。
 SNSに連携したサービスがどんどん開発されていると想像します。


 Googleはこれに対抗して、「OpenSocial」というAPIを策定しました。
 自社サービスのorkutは当然対応するのですが、この規格に賛同するSNSサービスはかなりの数になります。
 パートナー一覧にはすでに数10のサービスが並んでいて、驚いたことにmixiもそのなかにありました。
 大量のユーザーをかかえるmixiがほかのシステムと連携をはかれるようになった際には、ある意味インフラ的な役割を果たすようになるのではないでしょうか。
 そこまで大げさな話でなくとも、mixiへの情報を扱いやすくなれば専用ブラウザも普及すると思います(2ちゃんねるブラウザのように)。
 そうなればmixiの操作ページが改悪されようとも回避できるようになります。
 もっとも直接サイトへアクセスする必要がなくなることは、主にサイト上の広告費で運営するmixiにとって歓迎できない話なので、APIでの情報情報アクセスをどこまで許可するのか気になるところです。


# 外部サービスとの連携ということでは、アカウント情報まわりだけ取得できれば十分ってことなのかなあ。
# メッセージ機能がAPIで手軽に使えるようになったらSPAM増えるのかなあ?
# あたりまえだけどプログラムで解析するにしてもAPIでアクセスするにしても、自分のアカウントから見えないページ(非公開コミ/日記など)の情報はとれないです。