繋いでバシシ!UEW(ポリウレタン鋼線)で配線してみた
SS-1は、正方形のモジュールの4辺からピンが出ているのでそのままではブレッドボードに刺さりません。
そこで、全ピン(9pin x 4辺 = 36pin)を1列にひきだす変換基板を作りました。
配線多くて大変でしたが、UEW(ポリウレタン鋼線)を使ったことで比較的楽に作れました。初めて使ってみました(自己流)がこれは便利ですね〜。
作った基盤はこんなものです。
これでいろんな周辺デバイスをつないで実験しやすくなります。
● UEW(ポリウレタン鋼線)での配線について
UEWとは、ポリウレタン皮膜でコーティングされた鋼線(単芯)です。
通常はポリウレタン皮膜で絶縁されているのですが、半田ごての温度でポリウレタン皮膜を溶かすことが出来ます。
そのため、部品に巻きつけてハンダ付けするだけで配線完了となり皮膜を剥ぐ必要がありません。これは便利!
詳しくはelm-chanのサイトが参考になります。
→基板の配線テクニック
今回は配線が多い(当社比)ため、スズメッキ線では大変だなーと思い初めて使ってみました。
使った線は、0.2mmのもの。ちょっと細いかなー。作業はしやすいけど。
(なんかぐちゃぐちゃなのは、コイル作る実験の残骸から回収したもののため)
またポリウレタン皮膜がちゃんと溶けないと接触不良の原因となります。
ある程度ワット数の大きな半田ごてを用意したようがいいでしょう。
僕はガンタイプのものをつかってます。通常時は20Wですが、トリガーを引くと100Wになります。
今回作ったようなバスっぽい配線のものは、一筆書きのようにUEWを引いていき、ハンダ付け後に不要な配線を切断すると効率がよいです。
下の写真は、SS-1用ソケット(四角い部分)の左側とピンヘッダ(右下部分)を結線したところです。(ハンダ付けはまだ)
右下のピンに1箇所だけハンダ付けして、あとは一筆書きで往復して配線しています。
ピンにUEWを巻きつけていけば結構しっかり固定されるのですが、細かい作業で大変なので引っ掛けるためのピンヘッダを何本か立てて、テンションがかかるように配線して行きました(これは正しいのかどうか不明)。
下側のピンヘッダ部分はUEWにテンションかけて引っ掛けてあるだけです。
ソケット部分はピンとの接触面積も考慮し1巻きしてます。
本当はワイヤリングペンと使うと楽らしいのですが、持っていないので爪の先でとりまわしてました。結構大変ですが、作業がおわるころには慣れてきました(だいたい3時間弱かかりました。次はもっと早くできそう)。
上記写真の後、ハンダ付けし余計な配線を切断して完成です。
ハンダ付けするときは、まず100Wにしてハンダをつけずに、UEWを(まきつけてある)ピンに押し付けて熱し(被覆が溶けることを期待)、数秒後ハンダを差し入れてハンダ付けをするという方法で行いました。
不安だったので作りながら導通をチェックしていきましたが、すべて正常に結線されていました。
結構ちゃんと溶けるものですね。いまは過剰に加熱しているような気がするのでなれるにしたがって最適な時間がわかってくるでしょう。
完成基板は、一見配線がショートしてるようにみえますが、ちゃんと皮膜で絶縁されてます。
ハンダ付けへたっぴでお恥ずかしいですが、1作目でもちゃんと動くものが出来ました。
UEWでの結線は、効率的で仕上がりも綺麗なのでオススメです。
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ワイヤリングペンを売ってるお店がなかなか見るからなーいと書いてたら、noritanさんが自作されていました→ワイヤリング・ペンの製作
僕も作ってみようかなあ。