エレキジャックフォーラム写真レポ

今日は「エレキジャック・フォーラム in Akihabara」に行ってきました。

CQ出版社では,ホビーストとプロの開発エンジニアが一堂に会する,「電子系ホビー」推進イベント「エレキジャック・フォーラム in Akihabara」を2010年4月24日(土),UDXカンファレンス [東京・秋葉原] にて開催いたします.



会場は秋葉原UDXです。


フォーラムでは、大きく次のようにわかれているのですが、今回のお目当ては『「プロの技」トーク・ショー』。角界で活躍されてる技術者のセッションを受講できますよ。

・電子工作教室
・「プロの技」トーク・ショー
・工作系ショート・プレゼン・セッション
・展示・即売エリア



トークショーは満席



● T-2 8ビット・マイコンで作るポータブル・ゲーム・システム
――理屈が分かれば非力なマイコンでもここまで高速処理できる!
スピーカ 田中 範明(noritan.org) 氏
http://it.cqpub.co.jp/tse/201004EF/conferenceV.asp#T-2


ローエンドマイコンでのゲーム制作ノウハウ

・リアルタイム処理(RTOSなしでマルチタスク
 割り込みを利用してリアルタイム処理を行う。
 メインの処理を1つにし、残りを割り込み処理で処理することでRTOSがなくてもリアルタイム処理が可能
 割り込みは優先順位を熟慮。ゲームの場合は、音、映像を優先的に


・ステートマシンの実装(タスクの管理が簡単になる)
 「ステートマシンは構造化プログラミング時代のGOTO文」
 例)ゲームの プロローグ→ゲーム中→エピローグ
   →ゲームロジックへの実装は関数へのポインタを状態オブジェクトに使用
 例)敵キャラの、なし→生存→爆発
   →構造体のメンバ(値)でオブジェクトの状態をあわらす
 例)LEDチカチカ
   →ハードウェアのIO出力ポートのレジスタ自体を反転させる(ハードウェアの利用)



・可能な限りハードウェアを使え(ソフトウェアの負荷を下げる)
 ローエンドマイコンでは、ソフトの肥大化を防ぐ、高速動作のためハードウェアを活用すべき。汎用マイコンには周辺回路が豊富に搭載されている。
 例)LED表示器のインターフェースがSPIい似ているが微妙に違って、マイコン内蔵のSPI機能をつかえず汎用I/Oを使わなければいけない→回路の工夫でSPIとして制御出来るようにした(LED表示器側の出力もループバックして必要な制御信号とした)
 ※ダイナミック点灯の周期。SPIとシフトレジスタのタイミング制約(セットアップ時間、ホールド時間の違いなど)注意


ローエンドマイコンでのプログラミングの考え方が勉強になります。

メモメモ




● T-3「魅せる」技術にこだわったグラフィックスLCD表示システムの製作事例
――ケーシングや基板実装から,動画投稿サイトを利用したアピール・テクニックまで
スピーカ 晴谷 美晴 氏 撮影できますP



「ケースに組み込むまでがものづくり」
「最終成果物は投稿動画である」


作品例
・300円液晶をつかったミクのメトロノーム
・300円液晶をつかったミクのFm音源キーボード、動画再生

・なぜケースが必要なのか
「ケースに入れない限り、それは物として存在できない」(そうでなければ部品の集合体にすぎない)
最初に使い勝手を考慮したケースを選択して、そこに収め込む設計が必要

・とりあえず作ってみよう
主要パーツ:秋月の300円液晶+CQ雑誌付録FPGA
電源問題:必要な電源使用から電池が確定し、はじめてケースを決めることが出来る
ケースの選択:すべての部品が収まる最小限度の大きさ
組み込むポイント:機能性や操作性の配慮が必要(スピーカーは必ずケース表面に固着しないとまともに音がでない)。保守が容易なこと(電池交換やパネル清掃など)。
ケースへの組み込みは難しい。電
→池ボックスの干渉しない配置など
→本体と蓋側の結線など→ピンヘッダを利用するなど


・動画投稿のすすめ

→ケースにれると誰かに見せたくなるが直接みせられるのは限りあり
成果を動画にするメリット
 →たくさんのひとにみせられる
 →仕様の明確化!
  →動画で「魅せる」ための要点を。何を魅せるかを明確にすることが必然的に必要にある
 ※投稿動画の内容をきめることは要求定義に他ならない。文書化するより明確→政策対象物の仕様も明確になる
 ※市場投入の疑似体験(市場価値を確かめることが出来る)



● 展示・即売エリアへ〜

企業出展







大学の出展
・自転車で自家発電
タイヤの回転をローラーで伝達してモーターを回転。結構楽に60Wくらい発電できてるそうです。発電した電力で背後のアンプで音楽を演奏していました。


・水槽に気泡をだして文字を表示する装置



スイッチサイエンスさんのブース


5月から秋葉原で「はんだづけカフェ」をオープンするそうですよ!


オープン楽しみにしています。




● 「あの楽器」のつくりかた
――インターネットがドライブする新しい「電子工作」ムーブメント
スピーカ 笹尾 和宏 氏 ミクミンP

・電子工作にPCを組み合わせてみよう
(電子工作の自由度の高さ+PCの強力なパワー)
・センサーAPIなどのサポートで、PCと工作がくみあわせやすくなってきた


・「あの楽器」
ニコニコ動画が発表の場になっている。電子工作など直接みせなりとわかりずらいものを広くみてもらうことができる。
ニコニコ技術部。自然発生的に技術的なお題がでてきて、みんなで作る流れがでてきたりする。(ネギを降る、ダイソンのあれ、・・・・今回の「あの楽器」)

原寸大で演奏可能な「あの楽器」の制作アプローチ
・用途に分解する
・れらいを定めて作る
・一歩踏み出す
まずはやってみることが大事





こういうアプローチでの製作はたのしそう。なにか作りたくなるね




● 途中休憩でちょっと外出
UDXのプロントでお昼ご飯


ガンダムカフェ、すごい列。今日オープンですね


電気街散策






アマチュア無線に有効な「Eスポ」自動検出・通知システムの製作
――超小型受信機モジュールを趣味の電子工作に活用する
スピーカ 中本 伸一(JA8INU) 氏
技術士情報工学),(有)サイレントシステム エクゼクティブエンジニア

最近は自作派が減少している
無線関係もパーツが売ってない。自作がむずかしくなってきた。部品が微細化している

でもいまある部品でオリジナリティのある面白いものを自作するというものありだろう


→「eスポチェッカー」を作る
・Eスポの発生は稀 いつ発生するかわからない
 →発生条件はいろいろ都市伝説があるが・・・
  →装置をつくって検出すれば法則をみつけられるのでは?

・Eスポの検出には…
 →いつも安定した出力で送信するFM局を利用(ビーコン替わりにする)
 →北と南の数多くのFM局を受信する/入管がある程度の時間継続したことを確認/入館したFM局の周波数により地域を特定する
  →人間がチェックしていると大変なので、機械にやらさよう

・Eスポ検出システムとは?
 ・FM帯を受信できることが必須
 ・シリアルで操作できる受信機があったが、パソコンが必要になってしまう
 ・電源をいれれば起動して放置出来る専用機
 ・メールを送信できることが重要(証拠になる)/マイコンモジュール「OS-1M」でTwitterにつぶやくようなシステムを開発中。
 ・フェージング初期には反応しない

・制作方針

 ・モジュールを組み合わせで作成
 ・ブレッドボードを利用して製作時間を短縮
 →組み込み用受信機モジュールSR-1を活用
  (ワンチップSDRチップ、ヘッドホンアンプ、シリアルでコマンドを与えて受信する、現在の信号強度をコマンドで取得できる)

  ↓これを活用する
  ・シリアルでコマンドを与えて受信する
  ・現在の信号強度をコマンドで取得できる

(デモ:シリアルターミナルでコマンドを入力して制御)


→コマンドで選局したり信号強度が得られる


ここに「液晶モジュールSilent2」で接続して電界強度をチェック



「メール送信モジュールOS-1M」を接続してメールを送信


このようにモジュール部品を組み合わせで自作するというのも面白いだろう


/
ブレッドボードはすばらしい
コの字型のジャンパーが好み

・製作に最適
・回路変更も簡単
・デジカメで回路図を保存可能 画期的
・ブレッドボード専用モジュールを活用すると便利


・専用の小物を作成する(ブレッドボードにさせるようなパーツを作る)


ノウハウ
・モジュールはピンをたてる
・ピンをたてたらケーブルでブレッドボードに接続
・横なわびのコネクターをまっすぐにする変換基板

・幅を広げて溝の上にはめられるようにする変換基板

基板発注するときにあまった端っこにこのような基板を作っておくとべんり




中本さんの講演おもしろかったなあ。
ホビーより立場からの話。アマチュア無線(Eスポ検出)についてもわかりやすかった。
サイレントシステムさんは工作やブレッドボードで便利なDIPなモジュールを沢山ラインナップしててありがたい。
ずいぶんマニアックな用途のモジュールもあるなあとおもったけどこの辺は中本さんの趣味の世界ぽい(笑



その後セッションいくつか受講





講演されてるかたがたもものづくりが大好きというひとばかり。
電子工作好きにはたまらないイベントでした。



● 近況報告会@アッパヨン

久々にあうみなさんと近況報告会
7人でアッパヨン

乾杯













ごちそうさま

今日はみなさんおつかれさまでした。